かまくらは、もともと横手地方の人々が水を得るために水神様を祀った小正月行事で、家内安全・商売繁盛・五穀豊穣などを祈願するものでした。今では約400年もの伝統をもつ横手の風物詩となっています。かまくらの中から子どもたちが「はいってたんせ(かまくらに入ってください)」「おがんでたんせ(水神様を拝んでください)」と言いながら、甘酒やおもちを振舞います。
横手・湯沢・栗駒エリア
観光
かまくら(横手市)
ジュネス栗駒スキー場(東成瀬村)
秋田県と岩手県の県境に位置し、ワイドで開放感の溢れるスキー場です。2500mのクレールコースをはじめ、緩やかな傾斜で安心して滑走することのできるロゼコース、傾斜40度もあるモールコースなどがあり、初級から上級まであらゆるレベルに応じたコースを完備しています。
増田の蔵(横手市)
明治時代から大正時代にかけて商業が著しく発展した横手市増田町。今も残る蔵のほとんどが明治から昭和初期にかけて造られたもので、今でも内蔵が歴史的遺産として40棟以上も残り、全国でも珍しい当時の町並みが残っています。
川原毛地獄(湯沢市)
青森県の恐山と富山県の立山と並び、日本三大霊地の一つに数えられています。硫黄の強い臭いが漂い、いたる所から蒸気が吹き出す様は、まるで「地獄」を思わせます。川原毛大湯滝の滝壺は夏場になると、天然温泉浴場にもなります。
まつり
犬っこまつり(湯沢市)
米の粉で作った子犬を盗難魔除けとして、家の戸口などに飾ったことが始まりと言われ、今でも湯沢市に伝わる詩情豊かな民俗行事。夕暮れとともに雪の舞う中、お堂っこの中に灯がともると幻想的な世界が広がります。
西馬音内盆踊り(羽後町)
約700年前から伝わるとされ、昭和56年には国重要無形民俗文化財に指定されました。独特の「端縫い衣装」が印象的で、ゆったりとした優美な盆踊りとかがり火の灯りが神秘的です。
食
稲庭うどん(湯沢市)
香川の讃岐うどん、名古屋のきしめんとともに日本三銘うどんの一つで、300年を誇る「手練り」「手延べ」「手綯い」の伝統の技を受け継ぎ、今に伝わる麺は、コシが強く、なめらかなのど越しです。
いぶりがっこ(湯沢市ほか)
秋田を代表する漬物で、秋田弁で漬物を「がっこ」と言います。燻製乾燥という独特の乾燥法が、香ばしくパリッとした食感を生んでおり、秋田県の気象条件や風土が育んだ知恵の産物です。
伝統
川連漆器(湯沢市)
起源は鎌倉時代までさかのぼり、国の伝統工芸品にも指定されている、秋田が誇る漆器です。良質な原料と優れた技術によってつくられています。漆器の沈金・蒔絵の技術も高度で、あでやかな塗りに一層華を添える見事な仕上がりは、川連漆器ならではです。
温泉
秋の宮温泉郷(湯沢市)
秋田県の最南端である栗駒山の麓に位置し、豊かな森と清流の流れる役内川に囲まれた温泉郷です。県内最古の温泉地として知られ、各宿が異なる源泉をもち、それぞれに泉質と効能が異なります。